浜口陽三展。闇に浮かぶメゾチント

水天宮のミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションに行った。
メゾチントという技法を用いた銅版画の作家である。静かに引き込まれるような陰影。無数の黒く細い線が折り重なって生まれる闇の中に、ふわりと浮かび上がる様々なモチーフ達。毛糸玉、蝶、色違いのサクランボ。
地下の展示スペースには、浜口陽三氏が実制作で使用した道具が陳列してあった。歯医者で歯石を取って貰う時に使うような引掻きピンセット(?)のみたいな奴。もっとごつかったり、えぐい形のスクレイパーが何種類もあった。
螺旋階段を降りた地下のスペースは、静かで落ち着けるちょっとした隠れ家な感じ。
カフェで注文したチョコレートケーキは、とても上品で美味しい。